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2022年、往年のGTファンには親しみ深い、新田・高木コンビが復活した。それは、レース人生終盤は「また新田さんと組みたい…」との想いを胸に、高木真一がK-tunesRacingに加入したことで実現した。長年培ってきたコンビのコミュニケーションはまさに阿吽の呼吸。マシンのセッティングのときには「シンイチが乗ってくれたら僕が(確認で)乗るは必要ない」と新田守男が言えば、「僕にも楽させてくださいよ」と高木が苦笑。それでもう了解できる関係だ。チームは、K-tunesRacingとして独立した2019年の開幕戦岡山と第3戦鈴鹿以来の表彰台を掴みたい。今年こそ、ベテランコンビ復活以来のトップチェッカーをくぐりたい。開幕を前に2人は「クルマの手応えは悪くない」と語る。チームのポテンシャルは確信している。開幕戦岡山の目標は「もちろん優勝。最低でも表彰台」と声を揃えた。2013年に岡山トヨペットの社内から誕生したレーシングチーム「K-tunesRacing」。2018年にはSUPERGTのGT300クラスに挑戦し、以来4勝を挙げてきた。2024年は「NewWave」をコンセプトに地元岡山のモータースポーツを盛り上げながら、新田守男/高木真一コンビとLEXUSRCFGT3で勝利を目指す、そんなチームの面々の声を聞いてみよう。チームを指揮するのは、JGTC(現SUPERGT)初代チャンピオンでもある影山正彦監督。岡山戦へ向けて意気込みを語った。「SUPERGTだけでなくお客さんの走行会など、新幹線で通うことも多くなって、岡山は“第二の故郷”になりました。シーズンを戦う上で、どこで勝つべきか、などと作戦を考えている余裕はなく、“とにかく勝ちたい”という思いでいつも臨んでいます。今回はチームの地元での開催なので、普段以上に力が入ります。」岡山から、そして岡山を、モータースポーツで盛り上げたい!「NewWave」K-tunesRacingチーム代表/岡山トヨペットモータースポーツ部石井貴之SUPERGTGT300クラスNo.96K-TunesRCFドライバー新田守男地元での開幕戦でぜひとも結果を残したい開幕戦岡山の目標は、もちろん優勝K-tunesRacingチーム監督影山正彦開幕戦岡山では“勝ちたい”という思いがひときわ強いFocusonK-tunesRacinginSUPERGTRound1OKAYAMAApril13[Sat]-14[Sun],2024K-tunesRacingNEWSSPECIALISSUESUPERGTGT300クラスNo.96K-TunesRCFドライバー高木真一今シーズンよりチーム代表を務める石井貴之氏。「昨年はチーム創立10周年でしたが、今年はまた新しい流れを生むべく『NewWave』をコンセプトに掲げ、多様な文化を取り入れて新しいムーブメントを起こそうと、さまざまに挑戦しています。そして“モータースポーツで岡山を盛り上げよう”とチーム一丸となって頑張っています。岡山にはプロスポーツチームがあまり多くないなか、私たちはディーラーを挙げてモータースポーツに参加してきました。これがリクルートの面にも効果が現れてきて、多くの入社希望者が集まってくれるようになりました。今後はチームとして社員メカニックを育成していくとともに、世の中の流れとしてモータースポーツの認知度を高めていきたいと思っています。SUPERGT開幕戦は地元開催で一番力の入るレースです。ぜひともいい結果を残したいですね。」石井氏にとっても、チーム代表としての初の開幕戦。地元岡山で錦を飾りたいところだ。70