>> P.53
ANALYSISOFTHEMACHINES–GT300Class–GT300マシン14車種を解説GT300クラスと言えば、各国を代表する多彩なGTカーが接戦を繰り広げる激戦が注目だ。2024シーズンは14車種と、昨年からさらに増えた。ここではその全車種を紹介する。特に気になる今季初登場の3車種のうち、2車種はドライバー自身に解説してもらった。※SPECS.ベース車両[レイアウト]|エンジン排気量シリンダ数と配置過給器*レイアウト(エンジン搭載位置)略号FR:フロント/MR:ミッドシップ。駆動はすべてリア2輪。FIAGT3(FIAGT3車両)GT300(GT300車両)GT300MC(GT300マザーシャシー車両)FIA(国際自動車連盟)のGT3規定に沿って自動車メーカーが開発・販売するレース車両。基本的にチームで改造ができない。それぞれエンジン仕様や搭載位置が異なるが、性能調整(BoP)で同等のパフォーマンスに収めている。SUPERGTを運営するGTAの規定に沿って製作した車両。ベース車のモノコックを使用し、エンジンは同じメーカーのものなら換装できる。サスペンションは自由で、セッティング面では有利だが、パフォーマンスは性能調整(BoP)で抑えられている。GTAのGT300MC規定に沿って、MC専用モノコックとエンジンに、ベース車に似せたボディカウルのキットカー。GT300規定同様にサスペンションは自由で、セッティング面では有利だが、共通エンジンによりパワー面での差はつけられない。DriverʼsImpression:片山義章No.6UNI-ROBOBLUEGRASSFERRARI最新の空力性能に加え燃費にも優れているFIAGT3最新のクルマだけあって空力性能に優れていますから、コーナーでも安定しているし、ストレートスピードも伸びることが期待できます。そこに大きなアドバンテージがあると思います。実際に走らせてみて、これまで以上の速さを実感しています。さらに空力に優れていて燃費面も良いので、レース戦略面でも有利に働くはずです。岡山の300kmはもちろん、今後の長距離戦でも強みなので、好結果を期待できると思います。SPECS.TEAM296GT3[MR]|3000ccV6TwinTurboNo.6UNI-ROBOBLUEGRASSFERRARI/No.45PONOSFERRARI296NEWFERRARI296GT3DriverʼsImpression:藤井誠暢No.777DʼstationVantageGT3ル・マン参戦前提のGT3でタイヤとの相性も良いFIAGT3新型ヴァンテージGT3はル・マンを考慮した最近のトレンドに則ったGT3で、これまでのモデルをベースにしながらもサスペンションやダンパー、エアロなどが一新されてまったく別物に仕上がっています。ダンロップさんからタイヤ供給を受けていますが、岡山と富士のテストではクルマとタイヤの相性が良かったと手応えを感じています。タイヤのコンペティションなどがあり「久々のSUPERGTだなぁ」と感じています。岡山では好成績を目指してがんばります。SPECS.TEAMVantageAMRGT3[FR]|3992.5ccV8TwinTurboNo.777DʼstationVantageGT3NEWAstonMartinVantageGT3EVOAboutTheMachine:日産フェアレディZをベース車に、GAINERが独自で開発したGT300規定マシン。これまで走らせてきたNISSANGT-RNISMOGT3で得たノウハウやアイデアを、このZに注ぎ込んだ。エンジンはGT-Rと同じVR38DETT。車両完成が公式テスト岡山、富士に間に合わず、新車のお披露目は開幕戦岡山になった。実力あるGAINERだけに、このZは昨年の王者GRSupraに対抗する存在になりそうだ。チームが独自開発したGT300規定のZGT300SPECS.TEAMZ(RZ34)[FR]|3799ccV6TwinTurboNo.11GAINERTANAXZ※車両グラフィックはチームから提供のものです。NEWNISSANFAIRLADYZ53