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ベース車型式TOYOTAGRSupra(DB42)レイアウトフロント・エンジン/リア2輪駆動サイズ(L×W×H)4725×1950×1150mm最低車重1020kg以上ホイールベース2750mmミッションヒューランド製前進6速/後退1速/パドルシフトクラッチZF製クアドラブルカーボンプレートサスペンションF:ダブルウィッシュボーンR:ダブルウィッシュボーンブレーキF:AP製カーボン6ポッドキャリパーR:AP製カーボン4ポッドキャリパーエンジン型式RI4BG仕様水冷直列4気筒シングルターボ排気量2000cc最大馬力550ps以上2023年まで凍結されていた車両の開発は今シーズンに向けて解除され、エンジン、シャシーについては改めて開発が凍結されたものの、空力デザインについては前後のホイールハウス及び車体下面から高さ275mmまでの“ボディワーク下半分”など一部領域について開発が許可された。これを受けてGRSupraGT500の開発陣は、ボディワークの見直しを行っている。2024年型GRSupraの外見的特徴は、ラテラルダクトの立ったフィンが山形になっている点に確認できる。また、エンジンルームでの補機類の取り回しと風の流し方が変更されたため、ボンネット上にあったダクトが廃止され、エアアウトレット形状も非対称に変わり内部の導風も変わっている。さらに右アウトレットはエンジンルーム内の補機をクリアするため一部が盛り上がっている。こうした変更は、エンジンルーム内のレイアウトを最適化し空気の流れを改善したことの表れだろう。昨年は、義務づけられたCN燃料※に対応するため吸気系を開幕直前に変更し開発が1歩出遅れた形になっていたが、開発の遅れはシーズン序盤で取り戻し、36号車がシリーズチャンピオンを奪取する際の原動力となった。今シーズンは再び軽量なシングルスロットルも投入されているようで、開幕前から好調でライバルを上回るタイムを記録しており、高まった熟成度を武器に開幕から突進することだろう。昨年は3勝を挙げて36号車がチャンピオンを獲得今季型はボンネット内部の導風を変えて空力を改善「空力やエンジンのアップデートで得意な場所が変わってくるかも」大嶋和也|No.14ENEOSXPRIMEGRSupra2023年開幕戦岡山:決勝4位/予選4位(共にGRSupra最高位)今シーズンのGRSupraも、ライバル勢に対して優位に戦っていけるように空力面もエンジンのほうもいろいろとやってきています。ドライバビリティという部分でもさらに扱いやすくなっているし、今年型の特徴としては速い場所や得意な場所はこれまでと変わってくるかなと感じています。僕らのチームでは新しく福住仁嶺選手を迎えることになりましたが、当然速さはあるし、クルマに対してのコメントもしっかりしているので、ここまで問題なく進められていますね。開幕戦の舞台になる岡山はテストでの調子が良かったですし、いいタイムを出せました。チームも僕も岡山は得意にしているコースで、実際に過去にもいい結果を出しています。その時と比べても今はとても満足感のある状態なので、シーズンの初戦から優勝を狙いに行けるかなと思っています。TOYOTAGRSupraGT500DriverImpressionGRSupraGT500TOYOTA※カーボンニュートラル燃料SIDEFRONTREARANALYSISOFTHEMACHINES–GT500Class–GT500マシン3車種を解説32