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ベース車型式NissanZ(RZ34)レイアウトフロント・エンジン/リア2輪駆動サイズ(L×W×H)4725×1950×1150mm最低車重1020kg以上ホイールベース2750mmミッションヒューランド製前進6速/後退1速/パドルシフトクラッチZF製クアドラブルカーボンプレートサスペンションF:ダブルウィッシュボーンR:ダブルウィッシュボーンブレーキF:AP製カーボン6ポッドキャリパーR:AP製カーボン4ポッドキャリパーエンジン型式NR4S24仕様水冷直列4気筒シングルターボ排気量1998cc最大馬力550ps以上今年NISSAN陣営がGT500クラスに投入するのは、昨年8月に発表されたフェアレディZNISMOをベースにした車両である。ZNISMOは、ノーズが前に伸びて先端が40mm低くなるなど内外装をチューンアップした特別仕様車だ。今年のGT500車両もこのボディを用い、全体サイズを調整するスケーリングを行ったうえで全面的に空力デザインを見直して変身した。ノーズ先端形状の変更に伴い、ラジエター及びインタークーラーの開口部は上下高が小さく左右に長くなり、昨年型とは印象が大きく異なって見える。フリックボックスと呼ばれるエリアからフロントフェンダーに向けての形状も大きく変更された。一方、ボディ側面のラテラルダクトからテールエンドに至る造形には大きな変化は見られない。昨年大幅アップデートを施したエンジンはCN燃料※を用いても安定したパフォーマンスを発揮し、昨年は最後までシリーズチャンピオンを争った。Zの持ち味は、高速コースでもテクニカルコースでも安定した速さを見せる点である。空力面で進化した今年のZはダウンフォースを得て、そのパフォーマンスをさらに引き上げそうだが、一方でこれまでミシュランタイヤを使用していたチームがブリヂストンタイヤへ使用タイヤを切り替える点は変動要因として注目が必要だ。足回りのセッティングや空力のセッティングなどに影響が及ぶと考えられ、マッチングを取り直す必要があるからだ。昨年はコース特性を問わない安定した速さを披露ZNISMOをベースに2024年型は空力デザインを見直し「今年のZはトータルダウンフォースを稼いだクルマに仕上がっている」ロニー・クインタレッリ|No.23MOTULAUTECHZ2023年開幕戦岡山:決勝1位/予選1位(共にZ最高位)今年は“ZNISMO”の空力を採り入れたことで、特にフロントのノーズが低くなってダウンフォースが増えました。去年のクルマも空力のバランスは良かったのですが、さらにトータルダウンフォースを稼いだクルマに仕上がっています。シーズンオフのテストでは細かい調整をしましたが、良くまとまったと思います。3号車と23号車の2台はタイヤがミシュランからブリヂストンになり、タイヤのキャラクターが違いますが空力とセットアップでバランスを取っています。(今季移籍した松田)次生選手との10年間は良かったことも苦労したこともあり、あっという間に過ぎました。今年は昨年まで3号車をリードした千代選手と組みますが、とても楽しみです。今年は予選方式やレースの距離が変わりますが、23号車はもちろんどのZもフレキシブルに戦えると思います。NissanZGT500DriverImpressionZGT500Nissan※カーボンニュートラル燃料SIDEFRONTREAR33