>> P.72
大排気量エンジンの構想は何年も前からあった昨シーズンは新シャシーのBRZを投入し、予選ではポールポジションを2回獲得。さらに2位1回、3位1回と一発の速さでは定評のあったSUBARU BRZ R&D SPORT。しかしレースは未勝利という悔しい結果となった。そこでチームは今シーズンよりエンジンの変更を決断。これまでの2リッター水平対向4気筒シングルターボのEJ20から、3リッター水平対向6気筒ツインターボのEG33に換えて、オフシーズンにはテストを重ねてきた。このエンジン変更はいつから計画され、その狙いはどこにあるのか。チーム運営を任されるR&D SPORTの澤田稔監督はこう語る。「排気量アップの構想はここ数年の話ではなく、SUPER GTに参戦している当初からなんです。やはり2リッターではストレートで負けるから排気量を大きくしたい、でもBRZらしい特性であってほしいと、何年も悩んでいたのですが、STIさんとかSUBARUさんが努力を重ねて、ついに今年カタチになりました。だから今度は、クルマづくりを担当するチームとして開発・セットアップに取り組んでいます」さらに澤田監督は続ける。「BRZの魅力はコーナリングの速いことであって、海外のスーパーカーのようにストレートスピードを活かす車ではありません。でも、コーナリングでドライバーたちががんばってくれても、まっすぐで楽に抜かれたんじゃね。最近は辛いレースをずっとしてるので、やっぱりある意味対等なレースを、違う特性を持った車でできるようにしたい、という思いを僕を含め皆が感じていたと思います」決勝のパフォーマンスに手応えを感じている開幕前のテストを通じた手応えをファースト・ドライバーの井口卓人はこう語る。「まず新しいエンジンは(昨年までの)EJ20に比べても、非常に余裕があると感じますし、かなり期待の持てるテストができています。その中でセッティングを動かしたらどういう風な反応をするかという、新しい車に対しての理解を、僕もチームも深めている段階です。その意味では、すごく伸びしろのあるクルマ、エンジンであることをテストで感じています。これまでは特に決勝レースの混戦の中で、加速がどうしても少し鈍かった部分がありました。きっと新しいエンジンに助けられる瞬間が、今年はたくさんあるんじゃないかなと思います」予選など速さを求められているドライバー、山内英輝も開幕戦は未知数としながらも、新エンジンの潜在能力には期待を寄せる。「シンプルにチャンピオンを獲ると言いたいですが、ここまでは良いところと悪いところ両方が出ていて、話はそう簡単じゃないと感じています。ついに3リッターツインターボ「EG33」を搭載2026年は新たなエンジンを投入したから、ぼっけぇ期待してもらって、でーれー喜んでもらう!」開幕戦岡山を前にした公式テスト岡山で、再びGT300の頂点を挑む、澤田監督と選手2人に語ってもらったNo.61 SUBARU BRZ R&D TEAM director Minoru Sawada東京オートサロンで公開されたEG33エンジン72