2025 AUTOBACS SUPER GT Rd.1 OKAYAMA GT300km RACE 公式プログラム

2025 AUTOBACS SUPER GT 第1戦 岡山国際サーキット 公式プログラムの限定公開版です。


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公式テストが行われた3月16日の岡山国際サーキット。その特設会場ではVELOREXのチーム体制発表会が開催された。サーキットに詰めかけた多くのファンにも公開されたこの発表会では、まず株式会社チームルマンの太田雅文代表が2025年の体制について語り、「“挑戦と勝利”をミッションとして昨年から立ち上げた新ブランドの“VELOREX”を、今シーズンからエントラント(チーム)名として使用します」と宣言。またそのマシン「UNI-ROBOBLUEGRASSFERRARI」のカラー公式テスト岡山にて、VELOREXチーム体制発表会開催ブランドミッションは“挑戦と勝利”リングは「1960〜70年代のレーシングカーからインスパイアされたもの」と明かした。続いて片山義章選手とロベルト・メリ・ムンタン選手が登場。「今年はフェラーリで2年目、ロベルトと戦うのは4年目となるので、その集大成として優勝したい」と片山選手が熱意を語ると、ムンタン選手も「ミナサン、コンニチハ!今年もヨシアキとともに優勝を目指します」と日本語で会場を盛り上げ、ファンからは熱い拍手が贈られていた。2025年開幕戦岡山のエントリーリストを見て、お馴染みのゼッケン6のチーム名が違うことに気付いた方も多いだろう。6号車のピットに訪れるとエントラント代表の古場博之氏が「新たな名チーム名の“VELOREX(ヴェロレックス)”とはイタリア語で速さを意味する“VELOCE”とラテン語で王を意味する“REX”を組み合わせたTeamLeMansの新ブランド名なんです」と教えてくれた。今後、この“VELOREX”のグッズが続々と展開されるだろう。古場代表にドライバー2人の印象もいてみた。「ロベルト(メリ・ムンタン選手)はフィジカルについての意識が凄く高い。御殿場のガレージまで東京から自転車で来ることも度々で、シーズンオフにはF1ドライバーたちと一緒にトレーニングしているそうです。ヨシアキ(片山義章選手)もその影響もあってかいっそうフィジカルトレーニングに励んでいます」とレース以外でも2人が刺激しあい高めあっていることを証言。2人を間近で見てきた小倉啓悟監督も「ロベルトは元々速かったけどさらに速くなっているし、相乗効果でヨシアキが速くなっている。クルマのセットアップが進んで、去年の鈴鹿あたりから上位陣の一角にも食い込むようになった」と2人の速さに太鼓判を押す。さらに小倉監督は彼らが駆るGT3車両、FERRARI296GT3についても話してくれた。「GT3車両は、ル・マン24時間レースや世界耐久選手権(WEC)にも参戦可能で、世界的にも注目が高まっているカテゴリー。だから自動車メーカーも力を入れるようになってきて、新型が出れば前よりさらに良くなっている。フェラーリも、我々が使用している最新の296GT3では作業性を改善してきて、たとえば前後のバンパーがワンタッチで脱着できるようになった。GT3車両は市販のレースカーでありロードモデルをベースにしているけれども、実際にはツーリングカーと言うより純レーシングカーへと進化してきているんです。メンテナンスするガレージにも“レース屋”的なところが要求されてきていますね。我々は今年、新車を投入しますが、昨年モデルと同等のクオリティの高さで心配するところがない。実際、初テストから大きな手応えがありました。2回の公式テストは雨に祟られてドライの走り込みが足りないけれど、速さに確信が持てるところまで来ています。だから、チームが迷うことなく一丸となって目標に突き進んでいけます」と、マシンの速さには満足している様子だ。最後に、片山選手に今季の目標をいた。「これまで何度か優勝に近づいたことはありま74


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