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SportingRegulationDigest競技規定ダイジェスト公式予選予選はクラス別にQ1とQ2を行い、それぞれ別なドライバーが走る。予選順位はQ1とQ2のベストタイムを合算したタイムで決定する。GT500は全車がQ1とQ2を走行して順位を決定。GT300のQ1は前戦(第1戦は前年)のチームランキングに基づきA/Bの組に分け、Q2ではQ1両組の上位8台(計16台)をQ2Group1(Upper16)、それ以下はQ2Group2(Lower17)に分ける。Q2後はGT300のGroup1の上位12台で予選1〜12位を、Group2の下位5位以下で予選21位以下を決定。Group1の下位4台とGroup2の上位4台で予選13〜20位を決定する。雨天(WET宣言)時のGT300は、各GroupのQ2タイムで予選順位を決定する。使用できるタイヤはQ1とQ2で1セットのみ。予選で装着したタイヤを決勝スタート時に使用するが、その際にWET宣言が出た場合は、その限りではない。合算タイム比較GT300GT500Gr.1(Upper16)Gr.AGr.B10min10mi(8min)(5min)(10min)(8min)(8min)10min10min10min10min123456789101112131415161234567891011121314123456789101112345678910111212345678910111213141512345678910111213141516131415161718192021222324252627171819202122232425262712345678910111213全車走行全車走行合算タイム比較Q2タイム比較予選順位Q1Q2WET宣言時Gr.2(Lower17)9位以下はGr.2へ1〜8位はGr.1へ9位以下はGr.2へ1〜8位はGr.1へ1〜12位13〜16位1〜4位5位以下全車を合算タイムで決定※WET宣言時も同様Gr.1の13〜16位とGr.2の1〜4位で決定Gr.1の上位12台で決定Gr.2の5以下で決定Q2Gr.1の順位で決定Q2Gr.2の順位で決定※予選基準タイムは各組上位3台平均の107%とする。ただしWET宣言時は適用しない※Q1、Q2の記録なしや基準タイム不足の車両は予選不通過で、フォーメーションラップ1周後にピットスタートとする反則とペナルティ競技において危険なドライブ行為や規定違反を行った場合はペナルティ(罰則)が課せられる。反則スタートやピットレーンの制限スピード超過、ピットでの作業違反、黄旗掲示区間の追い越しなどでは反則の程度により、ドライブスルー(ピットレーンを制限速度内で通過)や指定時間の停車を行うペナルティストップ、ゴール後にタイム加算などがある。ペナルティが掲示されたら3周以内に実行しないと失格となる。クラス分けレースはGT500クラスとGT300クラスの2クラスが混走する。順位(シリーズポイント)は各クラスで与えられる。クラスの見分け方は、ゼッケンの地色がGT500は白色、GT300は黄色。ヘッドライトはGT500が白色か青系、GT300が黄色となる。GT300GT500ドライバーとレース距離2024シーズンの決勝レースは開幕戦岡山など3戦が300km、350kmが2戦、3時間の時間制限が3戦となる。1チーム(車両のゼッケン単位)のドライバーは2名を登録し、350kmと3時間レースは、更に1名を追加できる。予選のセッション2回(Q1とQ2)を1名が連続して走行してはならない。決勝は1人が当初のレース距離またはレース時間の2/3を超えてはいけない。サクセスウェイト制各競技車両はドライバーに対するシリーズ得点の累積を基準に、次大会に向けGT500とGT300車両にサクセスウェイト(SW)が課される。参戦数は車両のゼッケン単位でカウントする。○参戦6戦目まで:前戦までのドライバーズ・ポイント、1ポイントを2kgに換算した重りを搭載(例:10ポイント=10×2=20kg)。○参戦7戦目:前戦までのドライバーズ・ポイント、1ポイントを1kgに換算した重りを搭載(例:10ポイント=10×1=10kg)。○参戦8戦目:SWは適用されない(重りを搭載しない)。○搭載するSWはGT500が上限100kg、GT300が上限80kgとし、それ以上は数値上でのみ累積する。1kg以下の端数は切り上げる。○GT500車両のSWが50kgを超えた場合、超えた重量を3段階で区切って燃料流量リストリクター径の絞って出力を下げ、併せて50kg以下の実重量を搭載してSWに相当した状態に調整する。決勝スタート決勝レースは走りながらスタートするローリングスタート方式で行う。決勝前、競技車はスターティンググリッドに、GT500全車が前、その後ろにGT300全車と分かれて、それぞれ予選結果順に2列縦隊で並ぶ。スタート時間になると競技車はオフィシャルカー(先導車両)に従い隊列を維持して、フォーメーションラップを行う(原則2周だが状況により増えることもある)。フォーメーションラップの終了と共に先導車両が退去し、以後は各クラス最前列のマシンが一定速度で先導して走る。信号がグリーンとなってレーススタートとなるが、各競技車はスタートラインを通過するまで追い越しはできない。フルコースイエロー(FCY)決勝レース中にコース内で車両が停止するなど安全上の理由が生じたとき、コース全周がイエローフラッグと同等なFCYが宣言される。それと同時にイエローフラッグが振られ、この時点から追い越し禁止となる。イエローフラッグが振られた10秒後にFCYボードが提示され、速度は上限80km/hに規制される。この時、不要に遅く走ってはいけない。問題が解消されたら、グリーンフラッグが振られ、FCYが解かれると各規制は解除される。なおFCY中にセーフティカー(SC)が入り、FCYからSCランに移行する場合もある。シリーズポイントシリーズタイトルは、クラスごとにドライバーとチームに与えられる。1シーズンでのポイント合計が最も多い者が、タイトル保持者に認定される。同ポイントで並んだ場合は、上位入賞回数の多い者が上位となる。不可抗力によるレース中止の場合は、先頭車両が2周を完了せずに終了すると、ポイントが与えられない(レース不成立)。所定の周回数の75%未満ならば当初ポイントの半分が与えられる。○ドライバー(組単位)は決勝10位まで、予選3位までにポイント(表1)が与えられ、全戦で合計する。予選に出走しなかったドライバーは予選の、第3ドライバーで決勝走行が50km未満は決勝のポイントが与えられない。○チーム(車両のゼッケン単位)は決勝10位まで(表1)と走行ラップに応じたポイント(表2)を全戦で合計する。順位12345678910予選321-------決勝2015118654321○ドライバー/チーム大会ポイント(表1)○チーム周回ポイント(表2)走行ラップトップと同一周回1周遅れ2周遅れ3周遅れ以上GT500ポイント321GT300ポイント321レースの勝負は単純で「一番にゴールすれば勝ち」である。SUPERGTも同じだが、競技であるからには細かなルールが決められている。クラス分けやチャンピオンの決め方など、SUPERGT独自の競技規則(スポーティング・レギュレーション)の主要部分を知れば、観戦がさらに楽しくなるぞ!ピットイン決勝レースでは1名のドライバーが走行できる距離か時間の制限があり、1回は給油を伴うドライバー交代のピットインをする。350kmと3時間レースでは、大会ごとにピットイン回数(タイヤ交換や給油等)が指示される。競技中にピット作業エリアで車両に触れて作業できるのはメカニック5名とドライバーのみ。タイヤ交換は2名で行う。燃料給油とタイヤ交換の作業は同時に行えない。なお大会で指定されたピットイン回数(タイヤ交換必須)を履行できない場合は、失格になる。15676