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昨シーズンは3度の3位表彰台に上るも満足せず片山義章がチーム・ルマンとともにAudiR8LMSでGT300クラスに参戦して3度目のシーズンとなった2023年は、第4戦富士、第6戦SUGO、第8戦もてぎの3レースで3位、表彰台に上がることができた。そしてシリーズポイントでも37ポイントを獲得し、ドライバーズランキングでは9位と過去最高の成績を残した。しかしこの結果には決して満足していないと片山は語る。「AudiR8を使って3年目のシーズンでしたが、2年目の後半から徐々にセッティングを掴めてきて、3年目にはR8というクルマをチームもドライバーも深く理解できるようになりました。あとちょっと噛み合えば優勝も可能な状況でした。ですから、僕からすれば3位に3回しか入れなかったなという印象です。本当はもっとポテンシャルがあったはずで、僕らはGT300で実力においてトップレベルだったと思います」2024年の新型車フェラーリ296に速さを感じるだが、と片山は続ける。「予選でも第5戦鈴鹿のQ1(A組)で僕がトップタイムを記録しました。決勝は5番グリッドからのスタートで、良い感じでレースが進んでいました。でも、タイヤが外れるトラブルでレースを失うという不運がありました」AudiR8とともに着実な進化し続け、失敗もあったが、ついに頂点が見えるところまでやってきた片山とチーム。そして迎えた4年目を迎える2024シーズン、チーム・ルマンは大き昨シーズンは全8戦で3位3回と3度の表彰台に上がった片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン組。GT300クラスのランキングでは9位となり、挑戦3年目としては上々の成績だった。だが、これに満足しない彼らとチーム・ルマンは2024シーズンに大きなけに出る。新型車フェラーリを導入し、悲願の初優勝を狙う。公式テスト岡山に参加する片山義章に、現状と手応えを聞いた。74