>> P.49
岡山を得意とした88号車や65号車が本命か岡山はテクニカルコースとして知られ、一般的には旋回性と加速性に優れたマシンが優位だ。そこで注目なのが、No.88JLOCLamborghiniGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)だ。ストレートで注目されがちなランボルギーニだが、旋回性もかなり良い。やはりテクニカルなもてぎで行われた昨年最終戦で優勝し、先の公式テスト岡山でも2日間最速を記録。開幕戦の本命と思われる。そしてもう1車種がメルセデスAMGGT3だ。特に岡山出身の蒲生がエースのNo.65LEONPYRAMIDAMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)は、雨となった昨年の岡山でも終始安定した走りで2位となっているだけに注目だ。対してその雨のレースを制したNo.18UPGARAGENSXGT3(小林崇志/小出峻)も若手の小出の成長が顕著で、ドライの戦いになっても上位争いをしそうだ。王者経験者が今年もGT300を大いに沸かす昨年のGT300王者No.52GreenBraveGRSupraGT(吉田広樹/野中誠太)は、元来の速さに加え昨年は安定感も得て、今年も手強そう。岡山で連勝しているNo.56リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)には、昨年GT500で予選1位も獲った実力派が加入、王座奪還を狙う。そして2021年王者のNo.61SUBARUBRZR&DSPORT(井口卓人/山内英輝)も忘れてはならない。地元で意気挙がるチームに大きな声援を!この他、岡山のチームであるNo.96K-tunesRCFGT3(新田守男/高木真一)や公式テスト岡山の模擬予選ポールシッターNo.31aprLC500hGT(小高一斗/中村仁)、雨天ならレインタイヤに定評があるミシュランタイヤのNo.7StudieBMWM4(荒聖治/ニクラス・クルッテン)らも上位に割り込んできそうだ。新型車勢ではフェラーリ296GT3勢が、公式テスト岡山で好調だった。中でもNo.6UNI-ROBOBLUEGRASSFERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)は、昨シーズンで3度表彰台を経験し勢いをつけており、最新型GT3の導入で念願の初優勝も十分ありえそうだ。また今季導入される新予選方式にも注目だ。特にGT300はQ1もQ2も全車が2組に分かれて行うが、詳しくは新予選の解説(P.22とP.76)をお読み頂くとして、ここでは雨(WET宣言)の場合を注意したい。濡れた路面は天候次第により数分で状況が変るため、2組の一方が優位になることもある。これを考慮してWET宣言が出た場合は、Q2の各グループ内のタイムのみで順位を出し、予選順位を決定。入れ替えルールも行わない。雨や空模様が怪しい場合は、フラッグポストで出る「WET宣言」もチェックをしておこう。GT300クラスで開幕戦岡山の注目は、やはりレベルが高い上位争いだろう。そこに新体制のチームや新型車勢が食い込めるか?また予選方式の導入など規定改定もあって、開幕前のGT300の勢力図は混沌としている。やはり、今季も開幕戦岡山は見どころ豊富だ。車種も増えて興奮度もアップ!開幕戦岡山のGT300劇場も見応えありMOREMODELSENTERED,RULESREVISED.2024AUTOBACSSUPERGTRound1OKAYAMAGT300kmRACEGT300ClassPreviewareare492024AUTOBACSSUPERGTRound1OKAYAMAGT300kmRACE